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トドマツの葉が熱い!

しりべし発「青の木育」〜partT解説編〜

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「しりべし発「青の木育」 〜partT 解説編〜

森の栄養が、川を通じて海に注ぎ…豊かな魚貝類がはぐくまれる。

北海道内において漁業関係者等による「お魚殖やす森づくり」活動が始まってから30年近く経ちます。私の勤務する後志管内では、日本海沿岸における「磯焼け※」が、以前から問題視されていました。

(※磯焼け:コンブなどの海藻がほとんど生えなくなり、海底を石灰藻が覆うことによって白くなる現象。海藻が生えないため魚貝類の産卵場所や生息場所がなくなり、ウニやアワビは餌が乏しいために身入りが悪くなる)

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漁協の皆さんによる植樹活動


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ウニの食害によって磯焼けは一層深刻に・・・

その原因の一つとして、海に注ぐ栄養分の不足が指摘されており、とりわけ、森林土壌の腐植層から流れ出る溶存鉄は、窒素やリン等の栄養塩とともに海藻の繁茂に欠かせない成分ですが、護岸工事やダム建設等の人為的な原因によって減少しているということです。磯焼けに対しては、藻場(海の森)を再生するために様々な対策が取られているところですが、直接的に沿岸域の環境に働きかけるだけでなく、上流の森林にも目を向け、これまでほとんど手をかけてこなかった森林を将来に渡って適切に整備していこうと、それぞれの町の姿勢も変わってきています。

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コンブの群落は海の森

こうした地域性を背景に、私たち後志総合振興局林務課では、「森・川・海のつながり」について、より多くの住民の皆さんに知っていただこうという取り組みを7〜8年前から進めていました。そう、まさに「つながり」です。「木育は、つながりのキーワード」ということで、今年からは新たに、森・川・海の普及活動に木育の視点を盛り込んで、緑と茶色はもちろん、森の恵みを川から海へと広げる『青の木育』に取り組んでいるところです。

では、(長くなりましたので)具体的な活動内容は、また次回にご紹介しますね・・・

後志総合振興局林務課
濱田 智子