赤ちゃんからの木育

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木育カフェ「木はストロー?!」 前へ
 

 

 

木育カフェ(2011夏) 「木はストロー?!」

最近、たびたび講習会の講師を頼まれます。相手は木材産業・建設業などのプロの方から一般の方までその時々によって変わりますが、毎回「しっくりこない」のが反省です。来場者の名簿を見ながら、どんな話が興味を引くかと、講演時間の何倍もの時間をかけて用意をするのですが、それでも「しっくりこない」のです。
そんな中、木育ファミリーの総会後の講習会で講師を引き受けました。木育ファミリーは「あれも木育、これも木育」といったテーマで活動しているので、参加者の知識レベルや興味も多彩。なかなか共通点が見出せない中で、エイヤッと決めたテーマが「木はストロー?!」です。

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木はストローです。根から吸い上げた水を運ぶ導管(針葉樹の場合は仮導管)がそれです。ならば自分の目で確かめてみようということで、水を張ったボールに長さ10cm程度の木っ端の先端を入れ、息を吹き込みました。さすがにジュースを飲むストローのようにはいきませんが、顔を真っ赤にして息を吹き込むと、小さな泡がポツリポツリと。
私がやると「やらせ」だと思われるかもしれないので(それに疲れる)、参加者の中から肺活量に自信のありそうな方にお願いをしました。中にはうまく泡が出なかった方もいますが、それは「赤身」だったから。導管はストローの役割を終えると詰め物をして、樹体の維持に専念するんだよ〜と、話が広がっていきます。

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次の実験は強度試験。断面が45mm x 45mm、長さが約3mのトドマツ製材の両端を椅子に掛けて橋の状態にし、上に乗っていただきます。事前の「何人乗れるか予想」では、「3人」とか「4人」とか結構良い数字が出てきましたが、参加者の建築設計士さんが「1人も無理だ」と言い、また悩んでしまいます。
さて実験。まずは一人目。45mmの製材は細くてゆれるので、支えに手を掛けながらそろりと中心に乗ります。その時点でたわみは10cm程度。「これは大丈夫だわ」と、建築設計士さんが急いで前言を訂正します。2人目・・・もたわみが大きくなりましたが全然問題ありません。3人目も大丈夫。4人目が乗ると・・・ミシッミシッ・・・でも大丈夫。5人目が乗ると・・・!バキッと折れました。折れたけど、急に折れないでゆっくりと折れたのを皆さん気がついたかなぁ?折れた箇所は教科書どおり節のあるところ。当初の予想と同じだったのが、講師には残念でしたが(本当はもっと少ない予想が出ると思ったので)、それでも皆さん楽しんでいただけたようです。

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その後は座学でしたが、和気藹々とした中で講習を終わらせることができました。ちょっと「しっくりきた」講習会でした。
講習会では、知名度も実績も無い私の話を聞いていただき、皆様には大変ありがたく思っております。皆様に「やっぱりはずれだった」と思われないよう、できるだけ面白い&ためになる講習に務めますので、機会がありましたら、今後ともよろしくお願いします。

キタヂカラ木材店 代表  上島 信彦
http://kitadikara.jp