根井さんの「もくいく育児日記」39
〜我が家の君の椅子のその後
鵡川のグリーンウッドワークで椅子を作ってから3年がたつ。息子も椅子に座らずに座布団で食卓を囲むようになったので、普段は我が家の君の椅子は部屋の隅でお休みしている。活躍するのは散髪の時だ。テレビの前に新聞を敷いて、椅子に息子をちょこんと座らせた後、タオルと大きなゴミ袋で体中をぐるぐる巻きにする。テレビでアニメを再生し、30分弱の間にひたすらスキバサミをしゃかしゃかする。前髪を切りすぎたり、えり足が左右で違っていたり、毎回ちょっとずつ反省点はあるが、どうにか人前に出られるレベルで髪を揃えてやれていると思う。
私自身の小さい時もしばらくは母親が髪を切ってくれていた。私も弟もちょっと短めのおかっぱだった。「お母さんは不器用だったから、三つ編みとかかわいい髪形にしてあげられなくてごめんね」と言っていた。息子はいつまで私に髪を切らせてくれるかな。なかなか髪が伸びてくれない娘だが、三つ編みしてあげられる日がもうすぐ来るかな。我が家の君の椅子はもうすぐ妹にお下がりである。
釧路総合振興局 根井三貴
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