根井さんの「もくいく育児日記」32
〜自由の森
育児休業の間に夫の転勤があり、期間限定で釧路から札幌へ引っ越すことになった。育児休業中では札幌で保育園に預けることができず、4歳の息子を6月から幼稚園に通わせることになった。せっかく幼稚園に行くならばと門戸を叩いたのは北広島市にある自由の森幼稚園。自由の森を含め札幌圏内で幼稚園を運営している北邦学園の理事長は、さかのぼること10年前、木育が誕生したプロジェクトでご一緒した瀬川五水先生なのである。当時から「自然から学ぶ」をモットーとし、森遊びを重視した幼児教育を実践されていたのだが、年月を経て自分の子どもを通わせられるようになるとは…と私一人感慨にふけっている。
初めて見に行った幼稚園は本当にどーん!と森の中に存在していて、すごいインパクトだった。園舎はあるものの幼稚園のフィールドは起伏のある地形、沢、たくさんの木々。その中で木の実を拾ったり、砂遊びをして過ごすという。子どもたちから受ける印象も名の通り自由な感じ、水遊びではしゃぐ子もいれば、ブロックを積むのに興じる子らもいる。ここで、それぞれの「好き」を伸ばしていくのだろう。まだ虫も触れない、色白の息子だが少したくましくなってくれるかな。徐々に幼稚園にも慣れて、楽しそうに出かけていく息子を送り出す日々である。
釧路総合振興局 根井三貴
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