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「木育で生物多様性を保全せよ!」3
根井さんの「もくいく育児日記」29

「木育で生物多様性を保全せよ!」2

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「木育で生物多様性を保全せよ!」2
            〜 そもそも生物多様性とは?

今回は「生物多様性」という言葉を木育と絡めて、できるだけわかりやすく解説したいと思います。
生物多様性とは、思いっきり簡単に言うと、生き物にはそれぞれ「個性」があり、お互いに「つながって」いるのだ、ということです。「個性」を理解するのにとてもいい例は、KEM工房の木のタマゴ。様々な樹種のタマゴがあり、それぞれ重さや色やかおりが異なりますよね。様々な個性をもつ木材は、まさに適材適所に利用され、私たちの生活を支えています。そして、「つながり」を理解するには、森に出かけてみるといいでしょう。つながりとは、いわゆる食物連鎖だけではありません。たとえばマルハナバチは蜜を求めて花を訪れ、体についた花粉が運ばれることで、植物は種をつけることができます。秋に落ちた枯葉は、それを栄養とする生き物によって土壌に分解され、植物の基盤となります。

マルハナバチ

このように私たち人間は、たくさんの個性をもった生き物とつながりながら、様々な恵みを受けて豊かで便利な毎日の生活を送っています。ところが、樹種に個性がなくなり、北海道に1種類の木しかなくなったとしたら、あるいは、北海道からマルハナバチがいなくなってしまったら、私たちをはじめとする多くの生き物は生存できなくなるでしょう。このような、いわゆる「生物多様性の危機」については、次回以降に解説したいと思います。

 

さて、つながりといえば、人と人とのつながりも大切です。と、やや強引ですが、先週末は、内田洋行さんのユビキタス協創広場U−calaにおいて、木育フェアの講師を務めてきました。多くの木育マイスターやスタッフさんの個性を活かしながら、協働してイベントを行うことは、生物多様性の概念にも通じる、とても大切なことだといつも思っています。

(株)ドーコン生物多様性推進チーム・木育マイスター
                   中村 裕