日本木材学会・北海道支部研究会の報告
テーマ「北海道の木育」
平成20年5月23日、旭川市の道北地域旭川地場産業振興センターで日本木材学会北海道支部研究会が行われました。今年の研究会のテーマは「北海道の木育」です。木育は、北海道森林づくり基本計画の中でその活動が位置づけられたことに加え、国の森林・林業基本計画にも「木育」という言葉が導入されました。木育が全国的な広がりを見せる中、木材学会など研究分野では「木育にどのように取り組んでいくべきか?」を考える研究会でした。
研究会では分野の異なる3人の講演が行われ、私からは木育の始まりとなった木育推進プロジェクト、これまで木育を進めてきた北海道行政の取組、新たな市民団体「木育ファミリー」の活動について情報提供を行いました。特に、木育ファミリーの活動は各種イベントの協力や全国ミーティングの模様を、写真を中心に紹介しました。その他、北海道教育大学の芝木邦也氏から「学校教育における木育」、札幌市のトゥレベルク工房の国本貴文氏から「素材の美しさを通じて知る地球の恵みの豊かさ」について講演があり、これから木育の活動はどう発展していくのか、教育活動を木材利用や産業支援につなげるには?など、参加者を交えて活発な議論が行われました。
また、堀尾さんの協力のもと木育ファミリーの展示として、北大ポプラのクラフト、絵はがき「木造校舎の声」、写真家小寺卓也さんの「森のいのち」などの展示を行いました。
留萌森づくりセンター 根井三貴
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