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木育カフェ「私、こんな木育やってます!」

東京「木育・森育楽会」での発表報告

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東京「木育・森育楽会」での発表報告

今年2月に、東京新木場で「木育・森育楽会」が開催されました。主催団体よりの依頼で木育ファミリー運営委員で北海道庁で木育を担当してきた熊尾美香さんが、木育の誕生からこれまでの北海道の木育についてスライド発表をしました。熊尾さんが、全体の様子を詳しくレポートしてくれたので以下に掲載します。

 


平成28年2月13・14日の2日間にわたり、東京の新木場で開催された「木育・森育楽会」(林野庁補助事業)に参加してきました。

みんなが集まって木育について語ろう!つながりを持とう!そしてまた新しい動きを作っていこう!ということで、学会ならぬ楽会と命名。主催は、NPO法人木づかい子育てネットワークです。

1日目の基調講演では、日本体育大学の野井真吾教授が「子どもの“からだと心”の現実と木育への期待」ということでお話しされました。子どもたちの体力が落ちていると言われているが、体力測定などの数値を見ると低下しているわけではなく、しかし“授業中じっとしていない”とか、“すぐ「疲れた」という”、“夜眠れない”など 病気や障がいとはいえないものの、だからといって健康ともいえない子どもたちが増えていて、それには前頭葉の働きが関わっているとのことでした。きちんと太陽の光を浴びて外遊びをして、夜になったら余計な光のない暗やみで眠る「光・暗やみ・外遊び」や、森の中など非日常の世界での「ワクワク・ドキドキ」体験がとっても効果的とのことで、木育にはその力があるということでした。

 



 


また、各分科会も「子育て」「遊びと健康」「アート」「人づくり」「まちづくり」「空間・環境」という6つのテーマで行われました。

私が参加した分科会1「アート」では、「日本人は何を選ぶのか?その美意識を探ります」という、いったいどんなお話なの?という分科会だったのですが、そこで紹介されたのは、東京都美術館で行われた「キュッパのびじゅつかん」展のことでした。もともとノルウェーの絵本作家オーシル・カンスタ・ヨンセンの「キュッパのはくぶつかん」という絵本があり、これをモチーフにしています。主人公キュッパ(キュッパはノルウェー語で丸太のこと)は森でモノを集めることが大好きということから、岐阜県が連携した森や木に関するワークショップなども行われていて、こんなお洒落なコラボもあるんだなと思いました。ホームページもあるので、みなさんもぜひご覧ください。
http://kubbe.tobikan.jp/program.html

1日目のナイトセッションでは、北海道の「ハコだけくん」が登場したり、また、埼玉大学教育学部の学生さん手作りの木のお皿や木の紙コップホルダーが素敵でした。

 



 


2日目のモーニングセッションがいよいよ私の出番でした。木育ファミリー運営委員と北海道庁で木育を担当していたという2つの立場から、「北海道の木育と木育マイスター〜木育の10年は、これからの10年へ〜」と題して、木育の誕生からこれまでの北海道の木育についてお話ししてきました。

 



 


平成16年に北海道で「木育」という言葉が生まれた経緯や、木育の理念、またこれまで行われてきた北海道の事業や木育マイスターのこと、もちろん木育ファミリーの取組みついても「北のグリーンウッドワーク」を中心にお話ししてきました。

 



 



 


また、平成26年に木育の10年を記念して開催した、「木育の10年を見つめて〜木育next10」の開催報告や、最後に「北海道森林づくり条例」に「木育の推進」が明記されるようになったことをお話ししました。朝から嵐のような天候で、どうなることかと思いましたがなんとか無事に終わりました。

 



 


「木育・森育楽会」の最後は、実行委員会代表で埼玉大学教育学部の浅田教授から、今回の総括と次の5年に向けての「木育・森育アジェンダ」が発表され閉会となりました。

 



 


北海道での木育の木(もく)は、森林と木材の両方を指しているので、木育・森育とあえて分けて表現することはありませんが、言い方がどうであれ想いは皆つながっているのだなと思いつつ帰路につきました。 

 

木育ファミリー運営委員/渡島総合振興局東部森林室
熊尾 美香