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木育の10年を見つめて〜1 (2004〜2007) 

「木育のこれから」を考えるために、この10年を振り返ってみたいと思います。

 


2004年秋、木育プロジェクトのスタートしました。9月6日に第1回会議が開催された2日後、台風18号によって北海道の森林は大きな倒木被害を受けました。北大ポプラ並木の約半数が倒壊し、並木再生支援の輪が全国にひろがり、これを機に「人が木や森とどのように関わっていくべきなのか?」について考えることが木育の大きなテーマとなりました。

 


被災した北大ポプラ並木



木育が今のような形で続いて来たことを考えるとき、特徴的なのは「協働」のコンセプトです。

木育PJ(プロジェクト)の正式名称(平成16年度協働型政策検討システム推進事業木育推進プロジェクト)にもあるように、PJチーム15名のうち7名は公募参加した人たちです。行政と民間が、お互いの立場や意思を尊重しながら協働パートナーとしてともに歩んで来たのが「北海道の木育」の基盤となっています。木育PJメンバーは,その後の現地検討会などで交流を深めながら会議を重ねていきました。

 

 

木育PJリーダー 辻井達一(故人)さん

 

 

 

西興部村「木夢」木の砂場 館長の伊藤英二(故人)さん

 

 


木育報告書の作成がすすむなか、2005年3月19日(土)北海道木育フォーラムが開催されました。前半は、レイチェル・カーソン日本協会理事長上遠恵子さん(センス・オブ・ワンダー訳者)をお招きして「自然が育む豊かな感性〜自分のセンス・オブ・ワンダーを見つけよう〜」の講演。後半は、パネルディスカッション「木とふれあい、木に学び、木と生きる、これからの木育」でした。

このフォーラムが木育にとって、社会に出る最初の一歩となりました。

 

 

センス・オブ・ワンダー訳者 上遠恵子さん

 

 


3月末に「木育報告書」を北海道に提出して、プロジェクトは終了しました。この時に立ち上がったのが、木育をすすめる会「木育ファミリー」です。 プロジェクトの有志10人ほどが集まって、独自のパンフレットを作り「森林の市」などのイベント会場で、北海道と協働で普及活動をはじめました。

 

 


 

 

 

森林の市(札幌市)

 

 


 

 


2005〜2006年度、北海道は全道12カ所で「わくわく木育ランド」を開催。延べ2万2千人の来場者がありました。木の砂場をはじめとする木製遊具とふれあう楽しさが木育のシンボルとなり、北海道の木育は主に「こども」を対象とする形ですすんで行きます。
木育ファミリーでは、ポプラの大テーブルを囲んで様々な講座をする「木育リビング」を開催。「おとな」に向けて暮らしの中の木育を提案していきます。
行政と民間の違いはありますが、どちらのイベントも家族連れで楽しく参加できるものだったので、木育は多くの人に受け入れられるようになっていきました。

 

 

わくわく木育ランド

 

 


 

 


 

 

木育リビング

 

 


2007年春、北海道と木育ファミリーは協働で普及リーフレットを10万部作成し木育の広報活動が活発化します。これにあわせて木育ファミリーはホームページを開設し、一般会員の募集を始めました。
6月には苫小牧市の「第58回全国植樹祭」会場で、全国にむけての木育PRとあわせて木育ランドを開催。おなじ頃、林野庁は「木育推進体制整備総合委員会」を設置。国の木育も本格的に動きだしました。

 

 


 

 

第58回全国植樹祭(苫小牧市)