木育カフェ
「北のグリーンウッドワーク体験会 第3弾」報告
8月4日(日)学校宿泊組は、夜の部(自主参加)でも交流を深めて朝をむかえました。
民宿宿泊組も合流して、みんなで合宿風の朝食です。炊きたてのご飯に、山芋、タマゴ、漬け物など地元産の健康メニューで腹ごしらえしました。
午前9時からは、体育館でNPO法人グリーンウッドワーク協会の久津輪 雅さんより短いスライド・レクチャーをうけて、いよいよ「グリーンウッドワーク三昧」の始まりです。
木の家、削りもの(花と樹)、足踏みろくろ(指輪とボーリング)、ゴッホの子供椅子など・・・各コーナーに分れて、生木を材料にした手工具によるモノづくりに挑戦。参加者は自分の興味にあわせて、自由に各種のグリーンウッドワークを楽しみました。それぞれの様子を紹介します。
削り馬を使った「小さな木の家づくり」は、だれにでも出来る初級コース。
こども達は、ミルクペイントで屋根や窓に色を着けるのが楽しかったようです。
「削りもの」は細めの枝の周りをグルリと削り込んで、花や樹木を作る中級コース。
アイヌのイナウづくりと同じ手法ですが、グリーンウッドワークではセン(ドローナイフ)を使います。
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初挑戦でも大成果!
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グリーンウッドワークで使う「足踏みろくろ」は、少し大きめの道具。足で板を踏むと、棒の上部に張ってあるゴム紐の反発を利用して固定してある木材が回転します。こけしや野球のバットを作るのと同じ加工法ですが、電気を使わずに自分の力で動かします。初めてでも少し練習すると、小学生の女の子でも上手に使えるようになりました。
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木育マイスター石谷さん
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丸い穴を開けたお菓子のビスケットみたいな板(輪切り枝)を、ろくろで削ると素敵な「指輪」が出来ました!
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自作の指輪に嬉しそうな酒井さん
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久津輪さんは「木のボーリング」の担当。指導しながら、ピンと球のセットを作ってくださいました。
学校の廊下はボーリングに最適。完全な球でないため、思うようにいかないのが面白いのです。
「ゴッホの子供椅子」コーナーは上級コースです。
加藤さん指導のもと、木取りから部材削り、組み立て、座編みまでをこなすハードスケジュール。息子のために椅子を作ってやりたいご家族の希望もあり、みんなが協力して汗を流しました。
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手回しドリルで穴あけ(根井さん)
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組み立て
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完成!
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午後3時半からの発表会では、それぞれの感想とともに作品を披露しました。
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木の指輪人形
(講師:小野さん)
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削りもの
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木のボーリング
バターナイフ
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番外編として、木育ファミリー「燻製部会」のスモーク・エゾシカ(肉)もありました。
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ロケットストーブで燻製中の齊藤さん
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記念撮影
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家族で木育!
お疲れさまでした。
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グリーンウッドワーク三昧の終了後は休む間もなく、もうひとつの木育拠点整備「看板設置プロジェクト」(通称 裏プロジェクト)に取りかかりました。看板のデザインは6月の木育ファミリー総会の際に決まり、名称はその後「むかわ木育の学校」になりました。
この日までに、会員の齊藤さんは糸ノコで硬いナラの板を切り抜くために刃を10本も折って看板の文字を作りました。むかわ町の太田さんは夜なべして看板作りに励みました。
夕方からの看板設置では予想外の難所に阻まれながらも、頼りがいのある沖縄の古我知さん(棟梁)の協力で無事に完了。和泉小学校の古い門柱と寄り添って、新しい看板が立ちました。
この後は、近くの温泉「むかわの湯」で汗を流し、缶ビールで完成を祝いました。
木育の学校らしい素敵な看板です!
次回は、「平取アイヌのグリーンウッドワーク見学ツアー」の報告をします。
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