木育カフェ(2012夏)のお知らせ
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木育カフェ(2012春)
バロック時代の古楽器製作家による
               トーク&演奏会報告

4月14日(土)3:00PMから紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデンに、古楽器製作者の平山照秋さんとギター奏者の田中薫さんをお迎えして演奏会とトークを行いました。

平山さん(右)
田中さん(左)

平山さんは、西川栄明さんの新刊『一生つきあえる木の家具と器 関西の木工家26人の工房から』のなかで詳しく紹介されていますが、西宮市役所の技術職から古楽器製作の道へ入ったユニークな経歴のかた。たまたまFM放送で聴いたヴィオラ・ダ・ガンバの音色に魅せられたのだそうです。

演奏会の1時間以上前から会場には、ゆったりと身体を包み込むようなリュートやガンバ、ギターの音が響いていました。

 

開始時刻の午後3時には100名以上のかたが集まり、会場は大盛況です。なんの説明もなく「グリーン スリーブス」の演奏がはじまると・・・ざわついていた空気が穏やかに静まって、みんなが柔らかなリュートの音に耳を凝らしている様子。途中からは札幌在住のギタリスト田中さんも加わり、ギターとの二重奏で優雅なバロック時代の雰囲気を堪能しました。この日のギターも平山さんが作ったもので、しかも「出来たて!」だそう。

平山製の新しいギター


リュートの演奏

西川さんとのトークでは、独学で楽器作りをしてきた苦労話?や材料に使っている木材について詳しく聞くことができました。楽器の上面(響版)は数百年経ったドイツトウヒが一番で、側面はメープルだそうです。
ちなみに、ストラディバリウスのバイオリンは製作されて約300年が経ち、木の乾燥状態などから「ピークは過ぎているが、まだまだ“いい音の鳴る”時期」 だそうです。おそらくドイツトウヒなどの木を使っていると思われますが、芽生えてから数百年経った木が今も現役で活躍しているということになります。

演奏で使ったリュートの縁部分の厚さは1.2ミリで、重さはわずか670グラム。ギターの三分の一ほどですが、 薄く、軽く、丈夫とのこと。そのほか会場からの「接着材は、やはりニカワですか?」等の質問にも、技術者らしい几帳面さで誠実に答える様子が印象的でした。

 

エンディング曲は「禁じられた遊び」。聴き慣れたギターの音色とは異なる、ヴィオラ・ダ・ガンバの落ち着いた趣の音色が奏でられました。

主催:誠文堂新光社 共催:木育ファミリー

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○古楽器製作工房・平山のHP
  http://www.eonet.ne.jp/~kogakkihirayama/
 

○田中 薫さん(札幌在住のギタリスト)のブログ
  http://guitarmusic80.blog61.fc2.com/