木育マイスター育成研修(速報)その7
第2回木育マイスター研修が札幌会場に引き続き、1月16、17日に北見会場で開催されました。
研修受講者は18名。森林の管理に携わっている方、ネイチャーガイド、大工、木材会社の社員、木の遊具やおもちゃ製作者、地方自治体職員など多彩なメンバーが集まりました。
1日目の会場は、オケクラフトで有名な置戸町の森林工芸館「どま工房」です。
1.「木と生きる〜木の文化、木の道具」 西川栄明
講師(2時間)
札幌会場と同じく、西川講師による「木と生きる〜木の文化、木の道具〜」の講義。説明の中に出てきた、槍鉋、樽や桶づくり用に使う銑や台が丸みを帯びた鉋、漆掻き用刃物など、「どま工房」に所蔵されている道具類を実際に手にとって実感することもできました。
「どま工房」には、工業デザイナーの秋岡芳夫さん(1920〜97年)が生前に全国各地で収集した約6500点にも及ぶ木工具類が所蔵されています。
2.「木と生きる〜暮らしと産業」 北山雅俊講師(2.5時間)
森林工芸館の北山館長の指導による「箸づくり」に取り組みました。
カバ、サクラ、エンジュの3種類の材から好きなものを各自が選び、鉋で削って四角箸や八角箸に仕上げていきます。太すぎず細すぎずバランスよく削っていくのは、みなさん思いのほか苦労したようです。逆目と出くわした時に鉋の向きを変えて対応した受講生は、「ぱっと見ただけではわからないけど、実際に削ってみて木目の違いがあることがわかった」と話していました。
削り始めて約1時間半後、それぞれの個性が出た箸に削り上がりました。仕上げに蜜蝋を塗って完成です。ものづくりの大変さと出来上がった時の喜びを味わいました。
夜の懇親会では、早速、自作の箸を使っている人も。
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