木育マイスター育成研修(速報) その6
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木育マイスター育成研修(速報)その6

2日目は札幌中央区の旭山記念公園にある「森の家」で午前9時からはじまりました。この公園は藻岩山や円山に隣接した高台にあり、札幌市創建100年記念事業の一つとして昭和45年に造成されました。森の家は木造の可愛らしい施設で、薪ストーブがあります。周囲にはポートランドやミュンヘンとの姉妹都市提携を記念して植樹したポートランドの森、ミュンヘンの森などが近く、サクラ、ミズナラ、ハンノキ、エゾマツ、キタコブシ、ニセアカシアなど多種の樹木がみられます。

 


3.「木育はつながりのキーワード」 宮本英樹 講師

プログラムの伝えかた(2時間)+プログラムの作りかた(5時間)

今日の講習がH22年度木育マイスター育成研修の最終です。
前半は木育マイスターとして活動して行く際の大切な役割「伝えること」について学び、後半のプログラムの作りかたでは最後にグループ単位で実際のプログラムを企画します。
森林環境教育の達人、NPO法人ねおす宮本講師の中身の濃い講座の始まり。 まずは置戸町出身の宮本さん愛用「オケ・クラフト」のカップや、友人の職人さんの作ったキハダ材の大皿などを見せながら木材の板目と柾目について説明。(チョッと自慢しながら!雰囲気づくり)

 

次は研修生が1人づつOJT研修の内容と感想を発表しました。その中から「伝えるため」のポイントになる言葉をホワイト・ボードに書きだしたものがこれです。木育マイスターだけではなく、日常のコミュニケーションでも大切なキーワードが並びました。

 

 

次は、宮本さんが森の家の周囲で集めてきた冬芽のついた小枝の登場です。ふだん意識して観ることのない小さな冬芽を樹木図鑑とルーペを使って調べました。その後は屋外に出て自分でいろいろな冬芽を採取して、またそれを観察。やっぱり、自分で集めたものは興味の持ち方が違います。
「聞いたことは忘れる、見たことは覚える、やったことは分る、見つけたことはできる」と言われる体験学習の意味をみずから経験しました。
木育は参加者が主体の学習なので、参加者が興味を保ち続けるためのプログラムの流れも大切です。

 

 

 

木育プログラムの目的は参加者自身が木や森への興味と理解を深め、自身のライフスタイルを変えたり、見直すきっかけをつくることです。木育マイスターには参加者にあった課題を設定し、「気づき」を促す役割が求められます。
昼食後は気分転換と腹ごなしを兼ねて、野外のレクリエーション・ゲームをしました。新鮮な空気を吸いながら楽しくゲームをすることで次のグループ学習の導入になっているところが、さすが宮本さんです!

 

午後からは5人単位の4グループに分かれて協働(共同)作業です。木育の活動をすすめるためにはいろいろな人の協力が必要です。お互いを知り意見の違いを認めながら、共通の目標を見つけなければなければなりません。

 

 

ここからは、じっくり時間をかけて自分たちで実際にやってみたい木育プログラムづくりを考えました。この頃になると各テーブルは「大人の女性チーム」「真面目グループ」などの愛称が付いて、とても和やかな雰囲気になりました。
成果はグループ全員が前に出て、オリジナル木育プログラムの発表会です。「ザ・木育ソング」「世界にひとつだけのにおい袋を作ろう!」「みんなの水はどこから?」「木を食う、寝る、遊ぶ」の4大プロジェクト。

 

 

最後は、1人づつ木育マイスター研修の感想を発表しました。
年齢も仕事も違う人たちが「木育」のキーワードでつながり、木育マイスターとして自分の世界を広げたいという熱意が素直に伝わってきました。「私の木育宣言」は、どれも胸が熱くなる内容でした。

 

ハード・スケジュールでしたが、ここで生まれた人のつながりをネットワークとして生かし、これからの木育活動に期待しています。
(次回は、北見会場の2回目です)