木育マイスター育成研修(速報) その6
木育マイスター育成研修(速報) その5
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木育マイスター育成研修(速報)その5

前回の研修から2ヶ月あまり、木育マイスター受講生はそれぞれの興味に合わせて各地のOJT(現場研修)に参加して新しい年を迎えました。
札幌地域の第2回研修は1月10日(月・祝)、1月11日(火)の2日間、当別と札幌で行われました。初日は当別町の旧東裏小学校が会場。札幌は晴れていたのですが石狩北部は激しい吹雪で、車で来た人たちは大変な思いをしたようです。
「木育マイスターは逞しくなるね」との声も聞かれました


 

この教室も数年前までは地域の小学校として長い歴史を刻んできました。
人の体温で空気がなごみ、良い雰囲気です。

1.「木と生きる〜暮らしと産業」 西川栄明 講師(2時間)

西川講師は木の道具と木材見本を見せながら、日本人は暮らしの中で多くの木製品を使ってきたこと。文字通り適材適所に木を活かす技術や知識を伝承してきたことなどを伝えました。
両手に持っているのは、元日本ハム・ファイターズの小笠原選手が使ったバットと素材のアオダモです。

 

また、木と森のノンフィクションライターとして実際に取材した時の様子を聞いたり、信州の天然カラマツ(通称テンカラ)と人工林カラマツの違いも見本で比べました。

 

 

左より、神代ホウ、クリ、神代クリ。神代(じんだい)は土砂や川底などに永く埋もれているうちに着色した貴重な「埋れ木」の通称です。

 

 

木育マイスターとしてプログラムを企画する際に参考となるヒントや宮大工・西岡常一棟梁の木に対する想いが印象的でした。

2.「木と生きる〜暮らしと産業」 須田修司 講師(2時間)

後半の実習は、須田講師の木工家具の工房「旅する木」の工作室でおこないました。今ではあまり残っていない木造の体育館で、集成材の大きな梁が特徴です。ここは2008年3月、1人の卒業生とともに100年以上の歴史を閉じました。家具職人の須田さんが、その後ここに工房を移し丁寧な注文家具を製作しています。少し寒いのを我慢すれば、広くて使い易い木工作業スペースです。

 

 

研修生が作るのは「5種類の木材見本」です。左からサクラ、メープル、ナラ、クルミ、ブラック・ウォールナット。
最初に各種の手鉋を見せてくれましたが、「自分で手入れした道具は自分だけのもので、他人に貸したり借りたりするものでない」との厳しい言葉が聞かれました。

 

 

 

その後、丸鋸盤で5種類の板を棒状に加工してボール盤で穴をあけ、紙やすりで面取りして仕上げました。ここでも「糸面(いとめん)糸のように細く均一な面取り」について語られ、須田さんのこだわりが感じられました。木工職人の世界を感じる良い機会だったと思います。