木のスプーンでアイスを食べる!
木育懇話会(2007-03-16)
木育懇話会(2007-02-16)  
 

 

 

「北海道人の意地と魂をこめたプロジェクト」

講師 : 磯田 憲一 氏 
      旭川大学大学院教授、(財)北海道文化財団理事長
日時 : 平成19年2月16日(金)18:30〜21:00
場所 : 環境サポートセンター 多目的ホール

木のタマゴを手に持ちながら、ご自身の経験と北海道の未来へ向けたメッセージを熱く語ってくださいました。

旭川という町には、動物園や家具、橋など様々な形容詞がありますがが、これぞという強みがありません。北海道もそうですが、この形容詞を具体的なかたちで知らせることが求められています。旭川大学の大学院でも、何かそういった地域の強みを生かして未来のスタンダードの第1歩を踏み出す実践的な授業をしたいと思っていました。
人口3万人の町ながら一晩で10万発を打ち上げる“大曲の花火大会”のように、地域の誇りや、地域独自の取組をやってみようと学生と話し合いました。

赤ちゃんが生まれると花火を上げる町があります。旭川でも、家具の町といわれる技術的蓄積を背景に、居場所の象徴である「椅子」を贈ることで赤ちゃんの誕生を祝うことをやってみたらどうか、そうすれば市民が家具産業を身近に感じることになるのではないか、そのような発想から『君の椅子プロジェクト』は生まれました。(プロジェクトの詳細は「あれも木育、これも木育」に掲載)
昨年(2006年)8月には初のモデルを、このプロジェクトに参加をしてくれた東川町の赤ちゃんに贈呈しました。統計ではなく一人一人にバトンを渡せたような気がします。

木の椅子 贈呈の様子

市町村だけではなく、町内会などの参加でも良いと思います。重要なのは、そういう仕組みを持った場所が広がるということです。
椅子の作り手の大門巌さん(東川在住)は贈呈式の際、「この椅子は未完成です。これからたくさんの汗や涙をしみこませて欲しい」と言いました。子どもが大きくなって、自分と地域を結びつけるきっかけになればと思います。
産業の面で見ると、北海道は原材料供給基地として安売りをしてきました。我々が自らの手で作り上げた基幹産業がない今、職人にしっかりお金が払われる仕組みを確立していく必要があります。
どんなプロジェクトとして、そこに北海道人の魂を吹き込むことができるか。「木育」も日本のスタンダードをつくるという気概をもって取り組んでいただきたいと思います。

旭川大学「君の椅子プロジェクト」のページ
http://www2.asahikawa-u.ac.jp/daigakuin/kiminoisu.htm

(上記はお話の内容を、木育ファミリーで編集したものです)